ACLとテーピング技術
ACLは「前十字靭帯」のことで、"anterior cruciate ligament"の略称です。場所的には膝の中に位置する靭帯のことです。キネシオテーピングの技術もよく使われる部位といってよいでしょう。
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ACLはすね(脛骨)ともも(大腿骨)とを接続するものです。身体上の役割は、もも(大腿骨)に対してすね(脛骨)が前方へずれるのを防止したり、脛骨が回るのを防止する働きがあります。活発な運動を行う際には、ACLはよくつかわれる靭帯といえます。その分、テーピングの活躍する部分です。
靭帯(ACLを含む)の役割自体は骨と骨をつなぎ、骨同士が構造的にずれてしまうのを防いでいます。それだけではありません。肉体における靭帯のすごさは、センサーとしての機能も有している点が画期的とも言えるでしょう。センサーの役目をしている器官は「メカノレセプター」と呼ばれるもので、ACLの中にあります。メカノレセプターにより、ACLの場合、膝が現時点の運動の速度や方向、加わっている力などの情報を検知して脳に伝達します。こうした情報をもとに、脳は次の運動を適切に選択できるようにし、素早い準備ができるのです。
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めいっぱいの速度で走っている最中に、急にその方向を90°変えようとして膝に激しい痛みを感じた経験をお持ちの方もいるでしょう。こうしたケースでは、ACL靭帯を損傷している危険性があります。処置としては、ケガと感じたら、即刻運動を中止してください。そして、テーピングの経験が深いトレーナーや仲間に、回旋運動を制限するためと脛骨の(前方への)「ずれ」とを防ぐために、膝患部をテーピングで固定してもらってください。ご自分の指示でテーピング経験の浅い人にやってもらうのも手段の一つですが、痛みを感じている本人は正確な指示が難しいでしょう。具体的な膝のテーピングの手順については別の機会に述べます。この後、リハビリを行います。
しかしながら、テーピングやリハビリテーションといった治療をしても不安が残る場合や、膝関節の機能が悪くなるのを予防したい方は、手術という手段をとらざるを得ません。ACL損傷を起こすと、スポーツなどの激しい運動ができるには、筋力トレーニングや機能トレーニングをある程度長期間実施する必要があります。保存療法で復帰するケースももちろんあります。しかし、一般的に言えば手術療法で治療する方が回復は早いかもしれません。
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